虫歯・歯周病予防

未来の歯を守る新しい習慣
虫歯や歯周病の予防は、痛みなどの症状が出る前にお口の健康を守り抜く取り組みです。「悪くなってから治す」のではなく、歯科医院でのプロフェッショナルケアと毎日のセルフケアを正しく組み合わせ、健康な状態をいかに維持し続けるかを大切にしています。特に当院では、唾液検査や細菌検査を実施し、患者様ごとのリスクを科学的に分析しています。そのデータに基づき、一人ひとりに合わせた予防プログラムを作成。現代の歯科医院は、単なる「治療の場」から、健康を守る「予防の場」へと進化しています。定期的な口腔管理を継続し、病気を未然に防ぐことで、生涯にわたって食事を心から楽しめる健やかな生活を目指しましょう。
Prevention
虫歯予防

歯みがきをしっかりしてるつもりでも虫歯になったり、治療後すぐ違う歯が痛んだりしたことはありませんか。
患者様のお口の中の細菌の種類や量によってそれぞれ効果的な予防法が異なります。
唾液検査などでお口の中を把握し口腔内クリーニングなどにより口腔内が改善されることで、虫歯になるリスクを減らすことができます。口腔内が改善されていないままだと、いつまでも応急処置だけで何度も痛い思いをされなくてはなりません。
歯科医院は痛くなってから虫歯を治すところではなく、虫歯にならないようにする場所なのです。
虫歯ができる4要素
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お口に潜む菌のバランス
お口の中に潜む虫歯菌の数やその活動性が高まることは、虫歯を発生させる大きな要因となります。細菌の種類やバランスはひとりひとり異なるため、まずはご自身の菌の状態を正しく把握し、適切なコントロールを行うことが、理想的な口腔環境への第一歩となります。
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歯を守り育む唾液のちから
唾液の量が不足していたり、お口の酸化を中和する力が弱まっていたりする状態は、虫歯のリスクを著しく高める原因となります。唾液には歯を修復する「再石灰化」という大切な役割があるため、その質や量を正しく知り、本来備わっている力を最大限に引き出すことが重要です。
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日々の食習慣と糖質との関係
糖質を摂取する頻度が高く、お口の中が酸性に傾く時間が長く続くほど、虫歯のリスクは深刻化します。何を食べるかだけでなく「どのように楽しむか」を見つめ直し、ライフスタイルに合わせた食習慣を整えることで、健やかな歯を維持することが可能になります。
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お口に合わせたセルフケア
自己流のブラッシングによって細かな箇所に磨き残しが生じることは、知らず知らずのうちに虫歯を進行させる原因となります。ご自身のお口の個性を理解し、磨き残しを防ぐ洗練されたケア技術を身につけることが、生涯にわたって天然歯を守り続ける最高の投資となります。
虫歯リスク検査「唾液検査」
毎日磨いているのに虫歯になる人もいれば、そうでない人もいます。その違いは「唾液」が持つ力に隠されています。
当院では唾液検査を導入し、患者様のお口のリスクをグラフや数値で「見える化」します。
検査は、味のないガムを数分間噛んでいただいたり、検査棒を舌に当てて細菌を検出したりするだけで、痛みはなく、30分程度で終わる簡単な検査です。
唾液検査でわかること
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唾液の分泌量
唾液には洗浄作用や抗菌作用、再石灰化を促進する作用などがあり、虫歯や歯周病を防ぐ働きがあります。唾液の分泌量には個人差があり、分泌量が不足すると病気のリスクが高くなります。
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唾液緩衝運動
唾液緩衝能とは、口の中を中和して脱灰が起こらないようにする働きのことです。緩衝能が低いほど口の中が酸性に傾きやすく、脱灰が起こりやすい(虫歯になりやすい)です。
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細菌の数
口の中にはさまざまな細菌が存在しますが、最も虫歯の発生・進行に関与しているミュータンス菌・ラクトバチラス菌の数がわかります。これらの細菌数が多いほど、虫歯が発生・進行するリスクが高くなります。
歯周病予防

歯周病とは、知らないうちに歯ぐきの骨がなくなる病気です。
歯の表面にプラーク(歯垢)が付着し、その中の歯周病菌が増殖することによって歯を支える土台となる歯周組織や骨を破壊し、歯を失ってしまうことだけでなく糖尿病、認知症、心臓病など身体全体の健康にも影響を与えてしまします。
歯周病リスクを把握して、歯周病菌の増殖を抑えましょう。
歯周病になる原因
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歯周病菌の増殖とプラークの
蓄積お口の中に潜む歯周病菌が、歯の表面に付着したプラーク(歯垢)の中で増殖することが直接の原因となります。菌が放出する毒素によって、歯を支える土台である歯ぐきや骨が徐々に損なわれていきます。
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全身の健康状態と生活習慣の
影響糖尿病などの全身疾患や、喫煙・ストレスといった生活習慣は、歯周病のリスクを深刻化させる要因となります。お身体の状態と口腔環境は密接に関わっており、免疫力の低下や血流の悪化が歯周病の進行を早めてしまいます。
歯周病は、大切な歯を失う最大の原因となるだけでなく、糖尿病、認知症、心臓病といった全身疾患のリスクを深刻化させることが明らかになっています。お口は、全身の健康へと繋がる入り口です。ここを清潔に保ち、炎症をコントロールすることは、単に歯を守るという枠を超え、身体全体の健やかさと気品ある暮らしを守り抜くための鍵となります。
歯周病リスク検査「OHIS」
OHIS(Oral Health Information System)は、米国・ロチェスター大学などの専門家グループによって開発された、世界基準の歯周病リスク評価システムです。
従来、歯周病の診断は、レントゲン検査や、歯周ポケット検査などをして、「軽度」や「重度」と診断してきました。歯周病リスク検査「OHIS」では、病状が1~100、リスクが1~5段階で表示されより理解しやすくなりました。「OHIS」を使っての診断は、以下の検査方法に問診を加え、診断結果が2~3分足らずで出ます。
- プロ―ピング検査
- 専用の器具を歯周ポケットに挿入し、深さを測あ定します。また、プロービング時の出血の程度(出血指数)も確認します。
- プラーク付着検査
- 歯周病の原因であるプラークの付着状況・清掃状態を確認します。
- 歯の動揺度検査
- 歯の動揺の程度や揺れの方向を確認します。
- レントゲン検査
- 歯を支える歯槽骨の吸収の有無・程度、肉眼で確認できない歯の内部や骨の状態を確認できます。歯周病による歯槽骨吸収のほか、虫歯の大きさ・深さ、見た目ではわかりにくい歯と歯の隙間にできた虫歯などを確認できます。
OHISでわかること
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現状を数値で
「見える化」現在の歯周病の進行度、歯肉の健康状態がわかります。
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リスクの根源の特定
歯周病の発症・進行しやすい原因がわかります。
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将来の進行リスクを
予測将来歯周病がどのくらい進行するのかがわかります。
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状態の合わせた
予防プラン現在は自覚症状がなくても事前に患者様のリスクに合った効果的な対策方法がわかります。
定期的な
プロフェッショナルケア
ケアメニュー
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検査・記録・カウンセリング

- 歯ぐきポケットの深さ
- 歯ぐきの出血の有無
- 歯の揺れの大きさ
- 嚙み合わせ
- 虫歯の有無
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歯のケア

- 歯石歯垢の除去
- 虫歯予防効果の高いフッ素塗布
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オーラルケアのアドバイス

- 個々にあった歯ブラシ、歯磨き粉、フロス、歯間ブラシ、洗口剤などの選定
- 歯ブラシの使い方やタイミング
- 生活習慣改善のご相談
お口の機能検査

口腔機能発達不全症
お子様の成長過程において、食べる・話すといったお口の機能が正しく発達しきれていない状態を「口腔機能発達不全症」と呼びます。「食べるのが遅い」「いつも口がぽかんと開いている」「滑舌が気になる」…。これらは単なる癖ではなく、お口の機能がうまく発達していないサインかもしれません。 お子様の健やかな成長には、歯並びだけでなく、お口周りの「筋肉」や「使い方」がとても重要です。当院では、お口の機能を正しく整えるための検査と、遊び感覚で取り組めるトレーニング(MFT)を行っています。
お子様のこんなお悩み
ありませんか?
- よく食べ物をこぼす
- 歯と歯の間にすき間がない
- 食べるのが遅い
- 噛んだ時、上の歯が被さり下の歯が見えない
- お口をぽかんと開けていることが多い
- いびきをかく
- 食べるときに舌がちらちら見える
- 発音が舌足らずである
- 舌を出すと先が割れている(ハート舌)
検査内容
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咀嚼機能
- 歯の萌出に遅れがある
- 機能的因子による歯列・咬合の異常がある
- 咀嚼に関するう蝕がある
- 強く噛みしめられない
- 咀嚼時間が長すぎる、短すぎる
- 偏咀嚼がある
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嚥下機能
- 舌の突出(乳児嚥下の残存)がみられる(離乳完了後)
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食行動
- 哺乳料・食べる量、回数が多すぎたり少なすぎたりムラがある等
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構音機能
- 構音に障害がある(音の置換、省略、ゆがみ等がある)
- 口唇の閉鎖不全がある(安静時に口唇閉鎖を認めない)
- 口腔習癖がある
- 舌小帯に異常がある
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栄養
- やせ、または肥満である(カウプ指数、ローレル指数で評価)
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歯並びに影響する生活習慣
- 口呼吸がある
- 口蓋扁桃等に肥大がある
- 睡眠時のいびきがある
- 上記以外の問題点
口唇圧検査
「りっぷるくん」という専用の測定器を使い、上下の唇を閉じる力がどのくらいあるかを数値化します。唇の力が弱いと、本来の「鼻呼吸」が「口呼吸」へと変わってしまい、あごや顔立ちの健やかな発育を妨げる原因となります。その影響はお口の中だけでなく、全身の健康にまで及ぶと考えられています。
舌圧検査
舌の力を測る検査では、専用の測定器(舌圧プローブ)をお口の中に入れ、舌で上あごに向かって思い切り押しつぶして「最大舌圧」を測定します。舌の力は、食べ物を噛み砕いてまとめたり、喉の奥へ送り込んだりするために欠かせないものです。この検査を行うことで、お口の機能が正しく働いているかを数値で客観的に確認することができます。
当院で行うトレーニング
MFT(筋機能療法)

MFTは、舌や唇、頬、あごの筋肉を正しく動かせるように整える「お口の筋トレ」です。毎日の習慣として取り入れることで、飲み込み方や発音、お口の閉じ方がスムーズになり、歯並びや顔立ちにも良い変化をもたらします。お子様の年齢や成長に合わせて、無理なく楽しく続けられるよう丁寧に指導いたします。
MFTの効果
- 舌の悪い癖(舌癖)が改善される
- 口呼吸が改善され、呼吸の質が向上する
- 正しい飲み込み方や発音が身につく
- あごや顔の骨格が左右対称にバランスよく発育する

お口の機能を整えて自然に
並ぶ
健やかな歯並びへ
口腔機能不全症による「口呼吸」や「飲み込みの癖」を放置すると、歯並びを悪化させる原因になります。当院の小児矯正は、単に歯を並べるだけでなく、お口の周りの筋肉のバランスも整えることで、後戻りの少ない「機能的な美しさ」を目指します。
まずは、矯正が必要な状態かどうかチェックしてみませんか?

口腔機能低下症
年齢とともにお口の機能が低下してくる状態を「口腔機能低下症」と呼びます。
「硬いものが噛みづらくなった」「飲み込みにくくなった」といった、つい見逃してしまいがちな変化は、全身の健康を損なう「オーラルフレイル(お口の衰え)」の入り口です。 当院では、専用の測定器を用いて客観的なデータに基づいた検査を行い、お口の若々しさを維持するためのアドバイスをさせていただきます。
こんなお悩みありませんか?
- 食事中の食べこぼしや、むせることが多くなった
- 食事のペースが以前より遅くなった
- 以前は食べられた硬いものが噛みづらい
- 嚥下(飲み込み)に力を必要とする
- 呂律が回りにくいと感じる場面がある
- 咀嚼(噛む)力が低下してきたと感じる
- 咀嚼(噛む)力が低下してきたと感じる
- 滑舌が悪くなり、言葉がはっきりしなくなった
検査内容
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オーラルディアドコキネシス
(ODK)お口の回転スピードを測定します。「パ・タ・カ」という音を10秒間繰り返していただき、お口や舌がどれくらい素早く、滑らかに動くかを数値化して評価します。
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咀嚼機能検査
専用のグミを30秒間噛んでいただき、食べ物をどれくらい細かく噛み砕けているかを調べます。実際に噛む力を客観的に判定する検査です。
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舌圧測定
風船のような柔らかいセンサーを舌で上あごに押し上げ、飲み込む時に必要となる「舌の力」がどの程度あるかを測定します。
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口腔状態の検査
舌の表面の汚れ(舌苔)や細菌が繁殖しやすい環境になっていないかを確認します。あわせて、唾液が十分に分泌され、お口の中がしっかり潤っているかもチェックします。
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咬合力(こうごうりょく)
低下の検査専用のシートや装置を使用し、上下の歯でグッと噛みしめる力がしっかり備わっているかを詳しく調べます。
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嚥下機能低下の検査
2gのグミ(グルコラム™)を20秒間咀嚼後、10mLの水で含嗽し、メッシュを通過した溶液のグルコース濃度を専用システムで測定します。100 mg/dL未満を咀嚼機能低下と評価します。
当院で行うトレーニング
MFT(筋機能療法)

口腔機能低下症の改善において、欠かせないのが筋肉のトレーニングです。MFTは、お口に関わる筋肉のバランスを整え、正常な機能を取り戻すための指導プログラムを指します。
MFTの効果
- 嚥下機能が改善しむせ込みを防止できる
- 口の乾燥が和らぎ、自浄作用が向上する
- お口周りが鍛えられ滑舌がハッキリする
- 噛む力が回復し、おいしく食べられる

